Apple Payと電子マネーの決済の仕組みほぼ同じ!アップルペイの仕組みを解説

クレジットカードと電子マネー 更新:2018年10月4日 公開:2018年8月3日233 view

iPhoneで使える決済サービス「Apple Pay」は近年急速に広まりつつある便利な仕組みですが、実際に電子マネーなどと比較してどのような違いがあるのかは知られていないと思います。

今回は、Apple Payの簡単なしくみや電子マネーとの違い、Apple Payで使える電子マネーの種類や活用シーンなどの一部を解説します。Apple Payに興味のある方は、ぜひ利用する際の参考にしてみてくださいね。

Apple Pay(アップルペイ)とは?

Apple Payとは、アップルが提供する決済サービスの名称で、簡単に言えば「様々な種類の電子マネーを一括管理・利用」できるものです。一般的に「電子マネー」と言えばSuicaやiD、楽天Edyなどそれぞれが独立しているイメージだと思いますが、Apple Payには種類は限られるものの、いくつかの電子マネーが登録して使えるようになっています。

Suicaの場合にはSuicaアプリまたはプラスチックカードのSuicaのどちらかからWallet アプリ(Apple Payのアプリ)に追加する形になりますが、そのほかの電子マネーは基本的に「クレジットカード」を登録することで使えるようになります。

「Apple Pay」という電子マネーがあるわけではないので注意!

Apple Payをあまり利用したことのない方の中には、iPhoneには「Apple Pay」という電子マネーがあり、クレジットカードを登録することで使えるようになると思っている方もいますが、「Apple Pay」という電子マネーが新たに登録されるわけではありませんので注意が必要です。

やりがちなのが、店頭での決済時に「Apple Payで」と伝えて店員さんに「Apple Payという決済の方法は選べないのですが」と言われてしまうケースですが、実際の支払い方式は「iD」もしくは「QUICPay」、「Suica」のいずれかになるため、支払い時にも「iD」でなど具体的な電子マネーの名前を伝えることになります。このことを知らないと、お店でうまく支払いに使えずに困ってしまうことにもなりかねませんので、覚えておきましょう。

登録したクレジットカードの種類によって、どの電子マネーが使えるかは「Walletアプリ」で表示されたカードフェイスに表記されていますので、確認しておくと決済時に焦りません。

Apple Payと電子マネーの仕組みはどう違う?

Apple Payと電子マネーの決済の仕組みがどう違うかというのは、両方を使ったことのある方なら当然出てくる疑問です。なぜApple Payが複数の電子マネーを一括管理して使えるのか、不思議に思いますよね。ここでは、一般的な電子マネーとApple Payの決済のしくみ、違いについて解説いたします。

一般的な電子マネーの仕組み

一般的な電子マネーの多くは「ICカード型」を採用していることが多くプラスチックでできているカードにICチップが埋め込まれており、非接触IC技術(フェリカ)によって「かざすだけ」で決済が完了するようになっています。

ただし、クレジットカードに付帯して使える「iD」や「QUICPay」などは少しそれらとは異なり、フェリカ技術で「かざすだけ決済」ができるというところは違いがありませんが、iDやQUICPayはクレジットカードと紐付けがされており、決済後にクレジットカードの支払いと同じように引き落としがされる、つまり「後払い」という方法になっています。

また、ふつうの電子マネーは「ほかの電子マネーとの紐付けはできない」というのが基本であり、WAONならWAON、SuicaならSuicaとしてしか利用できません。当たり前と言えば当たり前のことですね。

Apple Payの仕組み

Apple Payの仕組みを説明する前に、電子マネーとの違いを説明いたしますと、そもそも「Apple Pay」は電子マネーではありませんので、そもそも比べるのが少しおかしな話かもしれません。決済のおおまかな仕組みとしては、Apple Payも通常のプラスチックICカード型電子マネーと同様に「FeliCa(フェリカ)」技術によって非接触式のIC技術を利用して「かざすだけ」で電子マネーの決済ができるようになっており、その点は同じです。

では、Apple Payとは何かと言いますと、簡単にいうと「電子マネーを複数持っておけるお財布」のようなものです。実際には細かな点が異なりますが、利用者の感覚で言えば、従来の「おサイフケータイ」とほとんど同じで、利用する機種がAndroidスマホかiPhoneかという違いです。

おサイフケータイよりも対応している電子マネーは少ないですが、従来iPhoneユーザーがかかえていた「おサイフケータイのような機能が使いたい」という思いは満たせていると思いますので、利便性としては非常に高く、便利な機能と言えるでしょう。

Apple Payはなぜ複数の電子マネー決済を管理できるのか?

Apple Payの決済技術は従来の電子マネーとほぼ同じで、「複数の電子マネーを管理できるおさいふ」のような仕組みになっているというお話をしましたが、そうすると「どうやって複数の電子マネーを管理しているのか」という疑問が出てくると思います。

基本的には電子マネー1種類に1つのICチップがついているカードばかりですので、そうなるとiPhoneには複数のICチップがついているのかなど、疑問は尽きないと思います。この疑問の答えは、簡単にいうと「1つのチップで情報を送受信している」というのが正解です。

これはNFC(非接触通信)などの技術に詳しい方から簡単に説明してもらった情報ですが、実はiDなどの決済時には決済のリーダー端末から「iDの会員情報」などが要求され、iPhoneからはそれぞれの電子マネーの会員情報(決済時に必要な情報を便宜上こう表現しています)を送っているだけです。つまり、電子マネーによって「送る情報」を変えているだけですので、1つのNFC(非接触通信)チップで十分に機能するのです。

もちろん、NFCチップやFeliCaそのものの技術は非常に難しいものだとは思いますが、実際の管理で言えば「決済時に選択された情報(iDならiDの決済番号)を送るだけ」ですから、iPhone1台だけで管理ができるということですね。逆に、複数のICチップをiPhone上においていたら、お財布にICカードが重なって入っている時のように、決済時に混乱が生じてしまうのは想像に難くないと思います。

ちなみにですが、クレジットカードの情報などはiPhone内の「セキュアエレメント」というセキュリティーチップに保存されており、決済時にもカード情報そのままではなく「管理番号」が用いられるため、店舗側にカード情報が知られることもありません。つまり、iPhoneの外へとカード情報などが流出することは基本的には「ない」と考えて大丈夫ですので、Apple社がもしハッキングされてもあなたの「Wallet」内のクレジットカードは安全です。安心して使ってくださいね。

Apple Payで決済に利用できる電子マネーの種類は?

ポイントを解説する女性

Apple Payの簡単なしくみについて解説したところで、実際にApple Payの仕組み上決済に利用できる電子マネーは今の所次の3種類です。それぞれについて、どんな電子マネーなのかを簡単に解説します。

POINT

Apple Payで使える電子マネー一覧

  • iD(アイディ)
  • QUICPay(クイックペイ)
  • Suica(スイカ)

1.iD(アイディ)

電子マネー「iD」はNTTドコモが開発したポストペイ(後払い)方式の電子マネーです。日本で最も普及している電子マネーの1つといっても良いほど普及率が高く、チャージ不要のうえ「かざすだけ」で決済できることで人気を集めています。

イメージとしては「クレジットカード」に近い電子マネーで、クレジットカードの付帯サービスとして紐付けされて使用します。決済後の引き落としも、紐付けされたクレジットカードの利用分と同様に請求されます。いわば、「電子マネー型クレジットカード」といったところでしょうか。

クレジットカードと同様にポイントもカードに還元されますので、非常に使い勝手は良いと言えます。

2.QUICPay(クイックペイ)

QUICPayは使用感としてはiDと同じく「電子マネー型クレジットカード」というイメージで、JCBが開発した電子マネーです。クレジットカードと紐付けされた付帯サービス、クレずっとカード機能の1つといった認識でいれば間違いはないでしょう。

iDと同じくかざすだけで決済が可能で、加盟店も多く使い勝手抜群です。もちろん、もとのクレジットカードを使うのと同じようにポイントもたまります。ただ、場合によってはQUICPayで支払うとクレジットカードのキャンペーンによってはカードキャンペーンが適用されないこともあるので注意が必要です(これはiDも同じことが言えます)。

キーホルダーやコインなど、形のバリエーション豊富なのも特徴の一つですが、Apple Payに登録しておけばそもそも持ち歩く必要はなくなりますね。

3.Suica(スイカ)

Suicaはおなじみの交通系電子マネーです。チャージ式ですが、モバイルSuicaアプリでクレジットカードを指定しておけばオートチャージにも対応しています。

「かざすだけ」で簡単に改札を通れるのがメリットで、残高さえ残っていれば少し乗り過ごしてしまったときに精算機を利用する手間がありません。普段から電車やバスを利用する方には必須の電子マネーと言えます。ちなみに、多くのコンビニやスーパーでも取り扱いがありますので、お買い物にもしっかりと利用できます。

Apple Payの活用法は?Apple Payの仕組みなら活用シーンは多い!

Apple Payが真価を発揮するのは、やはり「複数の電子マネーを利用したい」シーンです。例えば、よく行くお店がA店とB店だとすると、AではiD決済が利用できるけれどBではQUICPayしか対応していない時、お財布にどちらもいれておくのはかさばって面倒です。しかも、いちいちお財布からカードを選んで出すのが一手間ですよね。

Apple Pay搭載のiPhoneなら、iDもQUICPayもそれぞれ対応しているクレジットカードを登録しておくだけでOKです。しかも、電車の改札口なら本当に「かざすだけ」で改札が通れて、いちいち指紋認証などをする必要もありません。

複数電子マネーを持ちたいなら、Apple Payは非常に便利です。

Apple Payとおサイフケータイ、決済の仕組み上どっちがおすすめ?

Apple Payとおサイフケータイ、両者はしばしば比較対象になります。決済の仕組みとしては、先にかんたんにお話しした通り「ほぼ同じ」ものと考えて問題はありませんが、実際にどちらがおすすめかと言いますと、最終的には「決済に使う端末」がAndroidとiPhoneどちらが良いか、というところですね。

もちろん、おサイフケータイにはApple Payでは取り扱いのない電子マネーまで搭載されていて便利なのですが、一方でiPhoneはその独自性から手放せない、これ意外のスマホは考えられないと思っている方も少なくないようです。

つまり、決済方法=スマートフォンの違いとなってしまいますので、おサイフケータイを使いたいからAndroidを選ぶというのもちょっとやめておいたほうが良いでしょう。今は便利な決済用アプリもありますので、わざわざAndroidのおサイフケータイを持たなくとも多くの場合は大丈夫です。

Apple Payは電子マネーではない!決済の仕組みは同じでもあくまで「お財布」の位置付け

Apple Payと一般的な電子マネーを比較する方もいるようですが、あくまでApple Payは「電子マネーのお財布」といった位置付けであって、電子マネーではありません。つまり、「Apple Pay」という決済方式があるわけではありませんので、店頭で「Apple Payで」と言っても通じるわけではありません。

現在Apple Payに登録できるのはiDとQUICPay、Suicaだけですが、普段からiDやQUICPayなどを利用している方にとっては「カードを持ち歩かなくても良い」という点で非常に重宝します。決済の仕組みは電子マネーと同じ形をとっており使いやすいものですので、複数の電子マネーを同時に管理したい、持っていたいという方は、ぜひApple Payを利用してみてくださいね。

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