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海外のレンタカー保険はクレジットカード付帯保険で節約できる?

更新:2022年2月14日

海外旅行先でレンタカーを借りる

海外旅行先でレンタカーを借りるときには必ず保険に加入する必要がありますが、保険の種類によってはクレジットカードに付帯する「海外旅行保険」でカバーできるものもあります。
今回は、海外でレンタカーを借りる際に自動車保険料を少しでも安くするため、クレジットカードの付帯保険をどう活用できるかを解説いたします。
カードの付帯保険でカバーできること、できないことをしっかりと把握し、上手に使い分けられるようにしましょう。

海外でレンタカーを借りる際に加入する自動車保険の種類は?

冒頭でクレジットカードの付帯保険は一部「自動車保険」代わりになる内容も含まれるとお話いたしましたが、どの部分がカバーできるか解説する前に、海外旅行先でレンタカーを借りる際に加入する保険にどんな種類があるか見てみましょう。

旅行先にもよりますが、自動車保険としてつけられるものには次の種類があります。レンタカーを借りる際は、保険をいくつか組み合わせて加入する形になることが多いため、補償内容を増やせば増やすほど1日あたりの保険料は多くなってしまいます。

POINT

海外のレンタカー保険の種類

  • LP/PP(自賠責保険)
  • LIS(任意保険)
  • LDW/CDW/ZDW(車両保険)
  • NOC(車両修繕費用保険)
  • PAI(医療保険・死亡補償)
  • PEC/PEP(盗難保険)

LP/PP(自賠責保険)

LP(Liability Protection)/PPは日本でいう「自賠責保険」に相当する保険で、海外ではレンタカーの利用料金に組み込まれていることの多い、対人/対物対応の「強制保険」です。
グアムのダラーレンタカーの例を挙げると、対人は1人につき10万ドル、1事故につき30万ドルが限度額で、対物は5万ドルまでとなっており、日本円にして(1ドル=100円換算で)1人当たり1,000万円、事故全体で3,000万円、対物は500万円までです。
相手が死亡してしまう可能性を考えると、万が一のことを考えて(LIS)任意保険にも入っておく方が無難でしょう。

LIS(任意保険)

LISは、日本でいうと「任意保険」に相当する保険で、補償対象は対人/対物です。
LP(自賠責保険)だけでは不足する補償分をカバーする目的で加入しますので、中にはLPで十分! と加入したくない方もいるかもしれませんが、万が一事故を起こしてしまった時のことを考えると、アメリカなどは医療費だけで数千万円も賠償責任が生じることもありますので、必ず入っておきたいところです。

LDW/CDW/ZDW(車両保険)

日本風に言うと、「車両保険」がこれに相当します。
LDWやCDW(Collision Damage Waiver)は免責金額が500ドルなど設定されていますが、ZDW(Zero Deduction Waiver)に加入すれば免責金額ゼロで車の修理費用が補償されます。
事故を起こしてしまい、しかもこちら側に非がある際にはあると助かる保険です。

NOC(休車補償制度)

NOC(No Operation Coverage)は、事故や使用上で生じた車両の破損によって修理が必要となった時、その車が修理している期間(お客様にレンタルできない期間)に得られるはずだった利益の損害を穴埋めする制度のことです。
この制度に加入せず、事故などで休車させてしまうと、グアムのダラーレンタカーの場合は、1事故あたり250〜400ドルの補償金額を支払わなくてはいけません。

PAI(搭乗者傷害保険)

PAI(Personal Accident Insurance)は、事故などでレンタカーに乗っている運転手や同乗者が怪我をしてしまったり、死亡してしまったりした際に使う保険です。海外旅行保険でいうと、傷害治療費・死亡補償がこれに相当しますが、こちらの場合は家族特約などがきいていなければ、ふつう自分にのみ保険適用がされますので、同乗者にも保険適用させたければ加入した方がよいでしょう。

PEC/PEP/TP(盗難保険)

PEC/PEP/TP(Theft Protection)は、車両においてあった荷物などが盗難被害にあった際の保険です。
海外旅行保険での「携行品損害」がこれと同じような内容です。

クレジットカード付帯の海外旅行保険でカバーできる補償内容

レンタカーを利用する際に海外で加入すると安心な保険の種類のうち、クレジットカードの付帯保険(海外旅行保険)でカバーできるのは次の3種類のみです。

POINT

  • 死亡・後遺障害
  • 傷害治療費 故意または重大な過失があれば適用されない
  • 携行品損害

死亡・後遺障害

死亡・後遺障害は、運転している本人が死亡してしまったり、後遺障害が残ってしまったりしたときに役立つ保険です。カードの種類によっては、1億円まで補償されることもあり、車を運転していない状態で死亡・後遺障害といった事態になっても補償されます。
カード保険はこの項目のみ合算はできず、最も補償金額の大きい海外旅行保険が適用されます。

傷害治療費

傷害治療費は、クレジットカードの種類によっては海外旅行保険に盛り込まれていないこともありますが、車両の事故による怪我はもちろん、道を歩いていて人とぶつかって怪我をしたといった「車両が関係のない」状況でも適用可能です。ただし、信号無視をした、逆走してしまったなどの故意または重大な過失があれば適用されないので、場合によっては補償が受けられないケースもあります。

携行品損害

携行品損害では、車両に置いておいた荷物が盗難されたり、事故で壊れてしまったりといったケースで使える保険です。
ただし、現金やクレジットカードなどは補償の対象外で、車のロックをしていなかった、目立つところに荷物を放置したという「重大な過失」が認められる場合は補償対象外になることもありますので、いくら保険に入っているからといっても、注意は必要です。
また、免責金額が設定されているケースが多く、補償してもらおうと思ったら意外と免責金額が大きくて使えないこともあります。

カード保険では3,000円/日 程度得になることも!

自動車保険を手厚くしようと思うと、1日あたり1万円ちかくの保険料を支払わなくてはいけないこともありますが、これら3種類の保険がカード保険でついてくるだけでも3,000円程度は費用を抑えられます。
ただし、この3種類の中で最もついていないと困る保険が「傷害治療費」ですが、カード付帯の保険だけではせいぜい1枚につき多くても200〜300万円程度の補償しか受けられません。

高額な医療費が必要になると見込まれる場合は有料の海外旅行保険に追加で入っておかなくては困ってしまいますので、覚えておきましょう。逆に、追加で海外旅行保険を手厚くしている方などは自動車保険の方で補償を手厚くする必要がないので、かなり保険料が抑えられます。
最終的にどの保険に加入しておくかは、すでに加入しているクレジットカード保険などの内容を見た上で、バランスよく判断してくださいね。

注意!レンタカーの運転時にはカード付帯の「賠償責任」は適用対象外

レンタカーでの事故で最も必要になるのが、相手の損害を補償する「賠償費用」の保険ですが、実はクレジットカード付帯の海外旅行保険についてくる「賠償責任」では、他人から借りたもの、もしくは自動車での事故は補償対象外です。
つまり、レンタカーの事故はそのどちらの条件も満たしてしまっているので、別で「自動車保険」に加入していなければLP(自賠責保険)の金額までしか保険での補償が受けられなくなってしまいます。
万が一相手を事故で死なせてしまった・長期入院になったということになれば、損害賠償の金額が恐ろしいことになってしまうことは容易に想像できますから、ふつうはカード保険だけに頼らず、しっかりと「損害賠償」が支払える任意保険にも加入しておくと良いでしょう。

また、先にご紹介した「自分の被害に対する補償」がされる保険以外、・LDW/CDW/ZDW(車両保険)、NOC(車両修繕費用保険)などもクレジットカードの海外旅行保険にはついてこないので、心配な方は別で加入してくださいね。

まとめ|カード保険で節約するならレンタカー保険は「賠償責任」重視

クレジットカードに付帯する海外旅行保険は、レンタカー利用中に事故を起こしてしまった際も、「死亡・後遺障害」、「傷害治療費」、「携行品損害」は保険適用が可能です。これらの補償を活用すれば、自分の治療費や損害に関わる保険料を軽減できるため、「損害賠償」などに関する保険などに加入するだけでよくなります。
最終的には、自分がすでに加入している保険、新たに加入しようと考えている保険の補償バランスをみて、損の内容に組み合わせるようにしてくださいね。

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