大学生向けクレジットカード選びのポイント
一般的には自分に安定した収入源がないと作るのが難しいとされるクレジットカードですが、学生でも作れる、むしろ学生専用のカードなんていうものも世の中には存在します。
今回は、大学生でも作りやすい、学生向けのクレジットカードの基礎知識、おすすめカードのランキングを解説していきます。学生でもクレジットカードを活用できるように、ポイントを知っておきましょう。
大学生がクレジットカードを選ぶ3つのポイント
大学生、専門学生などの学生がクレジットカードを選ぶ際は、一般の方とは違う基準が必要です。ここでは、学生がクレジットカードを選ぶ3つのポイントを解説します。
大学生のクレジットカード選び~3つのポイント~
- 年会費無料のクレジットカードを選ぶ
- 自分の生活に合ったクレジットカードを選ぶ
- 学生がカードを持つ枚数は1枚が基本!多くて2枚
1.年会費無料のクレジットカードを選ぶ
大学生なら、社会人とは異なり基本的に収入は親からの仕送りかアルバイトに頼っている状況です。
そんな状況では、年会費が有料だと負担に思ってしまうこともありますので、極力クレジットカードは「年会費無料」のカードの中から選ぶといいでしょう。
年会費が無料と聞くと、たいしたサービスが受けられないというイメージがあるかもしれませんが、最近では年会費が無料であっても、「楽天カード」のようにポイント還元率が常時1.0%以上となるクレジットカードもあります。
上手に探せば年会費無料で様々な特典が受けられるようになりますので、一つの基準として「年会費無料」としておくと維持費がかからず安心です。
2.自分の生活に合ったクレジットカードを選ぶ
クレジットカードはただの決済手段と捉えることもできますが、学生が発行できるカードの中でもサービス内容や受けられる優待が異なります。
例えば、提携しているお店を安く利用できるクレジットカードや、海外で利用することでポイント還元率が高くなったり、キャッシュバックされたりするカードもあります。
自分の学生としての生活スタイルにはどういったカードが合うかをイメージして、その上でカード選びをすれば「せっかくカードを作ったのに、サービスを利用する機会がない」ということも避けられます。
一人暮らしで忙しく、通販を利用する機会が多いというなら、普段からポイントがたまりやすく楽天市場では常時4倍のポイントが還元される「楽天カード」など、上手に生活に合っているカードを選ぶことでかなり節約することができます。
学生がカードを持つ枚数は1枚が基本!多くて2枚
学生のうちに作るクレジットカードは、学生のうちは与信枠(信用してお金を貸してもらえる金額のこと)も小さいので、複数発行はしにくいと言えます。
そのため、はじめから何枚もクレジットカードを作るのではなく、基本的には厳選した「1枚」、もしくはどうしてもの事情があれば多くても2枚までに収めるのがふつうです。
1枚しかつくらないと考えると、どこへ行ってもお得になるポイント還元率の高いカードや、付帯保険や優待などが充実しており様々なシーンで活躍するカードなど、「なにかと使い勝手が良い」カードを選ぶのが鉄則になってきますので、あるお店だけでお得になる提携カードよりも、クレジットカード会社から発行されているプロパーカードなどがおすすめです。
大学生が作れるクレジットカードの特徴
大学生が作ることができるクレジットカードは、一般の社会人向けクレジットカードとは特徴が異なります。ここでは、学生でも発行できるクレジットカードの「特徴」を解説します。
- 本人に収入がなくても発行できる
- 学生専用のお得なクレジットカードもある
- 卒業後は自動で社会人向けカードに更新可能
1.本人に収入がなくても発行できる
学生が発行できるクレジットカードの大きな特徴が、「収入がなくても発行できる」という点です。
基本的に学生は学業が本分ですので、アルバイトなどの収入がなくてもクレジットカード会社は審査に落としたりはしません。
学生のうちは、親権者に安定した収入があり信用情報に問題がなければ、いざという時は親権者から補償が受けられると判断されるため、本人の収入が「ゼロ」でも問題なく発行することができます。
学生の将来を見込んで発行するので、審査はそれほど厳しくない!
学生で収入がないのに、なぜクレジットカード会社が積極的に学生向けカードを発行しているかというと、初めて持ったカードは将来的にも長く使うというクレジットカード業界の常識があるからです。
そのため、収入や信用情報が全くない学生でも、将来を見越してクレジットカードの審査に通すということですね。長期の優良顧客になる可能性が高いので、クレジットカード会社としても学生は「いいお客さん」と言えるでしょう。
2.学生専用のお得なクレジットカードもある
クレジットカードには、「学生専用」というお得な特典がたくさん受けられる種類のカードもあります。
こうしたカードは、もちろん学生のうちしか発行できませんが、先述の通りクレジットカード会社は学生を多く取り入れたいと考えているので、年会費無料なだけではなく、お得な特典やサービスをつけているカードが多数あります。
使い方によっては、一般人向けのクレジットカードよりも断然お得になるカードも多いので、せっかく学生のうちに発行するのなら「学生専用」クレジットカードから選ぶのもおすすめです。
3.卒業後は自動で社会人向けカードに更新可能
これは「学生専用」のクレジットカードに言えることですが、学生専用カードは学生のうちしか作れない・持てないという特徴がある一方で、卒業後は自動で「社会人向けカード」に更新されるメリットがあります。
ふつう、社会人向けのクレジットカードは社会人になってから審査を受けて発行されるものなので、継続で更新される場合は審査を受ける必要がなく、社会人になってからのクレジットカードも困ることがありません。
社会人になってから新たにクレジットカードを申し込んで落ちたら嫌だな、と思っている方は、審査に通りやすい学生のうちからカードを作っておくのも一つの手段です。
大学生がクレジットカードを作る際の注意点
大学生・専門学生がクレジットカードを作る際は、いくつか注意点があります。
注意点を理解し、上手にカードを利用するようにしましょう。
大学生がクレジットカードを作る際の注意点
- リボ払いや分割払いは極力使わない
- キャッシング利用はしっかりと考えて
- クレジットカードの作り過ぎはNG
1.リボ払いや分割払いは極力使わない
クレジットカードを何も言わずに使うと、基本は「一括払い」になりますが、少しずつ返済したいときには「リボ払い」や「分割払い」を利用する方も少なくありません。
リボ払いや分割払いは、すぐにお金をたくさん用意できない時などは重宝しますが、デメリットとして「手数料が高い」、「支払額が少ないのでお金を使っている感覚が薄まる」ということがあります。
学生のうちはそれほど多くの収入もありませんので、分割やリボ払いを多用しすぎて借金が多くなってしまうことを防ぐためにも、軽い気持ちで使いすぎないように注意しましょう。
2.キャッシング利用はしっかりと考えて
キャッシングは、すぐに現金が必要になった際に便利ですが、クレジットカードの一括払いとは異なり、翌月に一括で返済しても「手数料」が上乗せでかかってきてしまいます。
しかも、その手数料も年利で考えると高額になってきますので、あまり頻繁に使いすぎるのは考えものです。
どうしても必要になった時以外は利用せず、しっかりと計画的に使うようにしてください。
また、お金が足りないからキャッシングをして、翌月にキャッシングの支払いがあるのでまたお金が足りないので借りる、といった負のループにならないためにも、自分で使える範囲のお金をしっかり把握し、キャッシングに頼らなくて済むように心がけることが必要です。
3.クレジットカードの作り過ぎはNG
大学生のクレジットカードは基本「1枚」というお話をしましたが、クレジットカードを作りすぎることで「管理しきれない」、「信用情報に残るので、いざという時に不利になることがある」というデメリットがあります。
前者は単純に、あまりにも多い枚数のクレジットカードを所持していると、本当に必要になった際に携帯していなかった、ほかのカードと迷ってしまいどれを使えば良いのかわからない、といった状況になりかねないということです。
信用情報に関しては、クレジットやローンなどの信用取引に関するすべての記録が残るので、もちろん所持しているクレジットカードの情報も登録されます。
すると、例えば新たに本命のクレジットカードを申し込もうとしても、すでに複数枚もっていることで「使ってもらえないかも」、「支払いができないかも」と判断され、審査落ちの対象になってしまう可能性があります。
このことからも、クレジットカードは原則1枚までにしておくことがおすすめです。
大学生向けクレジットカードまとめ
クレジットカードは学生でも作りやすいものもあり、利便性やショッピングのお得さを考えると学生のうちから1枚持っておくのがおすすめです。
学生でも作ることができるクレジットカードの種類は多くありますが、学生ならではのクレジットカード「学生専用クレジットカード」も各クレジットカード会社が力を入れており、おすすめできるカードが多数あります。
今回は学生でも作れるクレジットカードの特徴や注意点、おすすめカードランキングなどをご紹介いたしましたが、自分にぴったりの1枚を見つけるには、基礎知識だけではなく「ライフスタイル」を見直すことも大切です。
学生でこれからクレジットカード探しをする方は、ぜひ自分の生活に合った1枚を見つけ、上手に活用できるようにしていきましょうね。